toggle
札幌市東区にあるマンガ・イラスト制作、WEBデザイン・DTP制作、雑貨制作、MOSなどを学び、行う就労支援事業所です。
2018-03-16

Altタグは、なぜあるか?

こんにちは、ミライク利用者のKです。よろしくお願いします。
今日は、HTMLでホームページを制作する時によく使用している、「Altタグ」について説明したいと思います。
画像ファイルをホームページに貼り付ける時に、このタグを使用するのですが、最近のホームページ制作者は、「なぜ、このタグは必要なのだろう?」と思っている人もいるのではないでしょうか。

もともと「Alt」とはalternateの略語で、「代わりのもの、代役」という意味で、ホームページを作る上では、「貼るべき画像ファイルが貼り付けられなかった場合、代わりに表示されるテキスト」を、ここに書き込む、というものでした。現在の、動画を普通に見られる通信速度ではほとんどありませんが、HTMLが登場した1990年代後半では、通信速度が遅すぎて、画像1枚が表示されるのに、何秒もかかったのです。その当時では、貼るべき画像が表示されないことがよくあり、Altタグの中に、表示されなかった時に、「何が表示される部分だったのか」を書かないと、ページを開いた側にとって、何を伝えたいものだったのかが伝わりにくい時代でした。その当時には、そんな目的でよく書きました。

また、ここで書いたものは、ネットの調子が悪い以外に、「サーバー上で、ファイルの置き場所を置き間違えた、ファイルがまだ用意できていない」などの理由で、指定ファイルがサーバー上の指定箇所にない時も表示されます。

その後、通信速度ではこの問題は解決し、ほとんど必要なくなりましたが、後で制作したホームページを「アクセシビリティ対応」という問題を解決する必要が出てきました。これは、例えば目の見えない人がこのページを見たとしても、内容が伝わるものかどうかを改善する必要がありました。それで、パソコンの性能が上がるとともに、「音声読み上げソフト」が登場しました。それで、画像ファイルは読み上げソフトではどうなるのでしょう。その時、貼ってある画像の代わりに、「ここに貼ってある画像が、どんなものなのか」を読み上げる必要が出てきました。そこでAltタグの必要性ができたのです。読み上げソフトでホームページを読み上げると、画像の代わりにAltタグに書いた文章が読み上げられます。それで、目の見えない人にも「このページが何を書いているものなのか」が伝わりやすくなり、解決しました。現在でも、そのためにこのタグは使用されています。個人でホームページを制作するにはあまり関係ない人も多いかもしれませんが、会社のホームページを作って食べていこうという人には、知っておく必要があるかな、と思います。

説明は以上です。ありがとうございました。


関連記事